〜種からの野菜作り(中級)〜
ナス(ナス科)
ナスは作りがいのある野菜よ。
大きく成長して実をたくさんつけるのでプランターには、2株くらいを植えて、のびのび育てるといいわ。
種まきを遅くして、秋まで収穫することもできるわよ。
いろんな料理に使えるので、料理をするのも楽しいわね。
種まき用の小さな発芽ポットと専用の土を用意します。
ポットに土を入れて、しめらせます。
中央に1cmくらいの小さな穴をあけ、1つのポットに1粒ずつ種を入れて、軽く土をかぶせます。
きりふきを使って、やさしく水をかけます。
全体を新聞紙でおおい、上からきりふきで水をかけて、新聞紙をしめらせておきます。
芽がでるまで毎日、きりふきで、土と新聞紙をしめらせます。
芽が出てきたら、新聞紙をとって、太陽にたっぷりあてます。
まだ小さいので、水やりはきりふきのままです。
双葉になりました。
だいぶしっかりしてきたら、少し大きめの苗ポットに植えかえます。
植えかえるポットには、野菜栽培用の土を入れてしめらせます。
中央にくぼみを作り、最初の小さなポットから、土ごと取り出した双葉を、植えます。
葉にかからないように、やさしく水をやっておきます。
だいぶ成長してきました。
本葉が4〜6枚くらい出てきたら、プランターに植えかえます。
朝と夕方に水やりをして育てます。
乾燥して、苗がしんなりするようなら、わらをしいたり、水差しをつけて乾燥を防ぎましょう。
ひと月で、このくらいまで成長します。
背が伸びてきたら、支柱を立てて支えましょう。
まだ小さいうちから、一番初めのつぼみがつきはじめます。
最初は白っぽい花が咲きます。
花が咲きだしたら、実の方にたくさんの栄養がいくように、わき芽をとります。
つけ根を持って、下に曲げるようにすると、きれいに取れます。
このころから肥料と水やりを十分にします。
液肥を与えるときは、1週間おきに水やりの代わりに与えます。
固形の肥料にするときは、1カ月に1、2回ばらまき、上の土を軽く混ぜます。
花が終わり、中心がふくらんで実になってきました。
1番、2番にできた実は、小さいうちに摘み取ります。
栄養を他にまわし、もう少しナスの株を成長させるためです。
花の色が濃くなり、たくさん咲きだします。
よく見ると、めしべに比べおしべが短いものがあります。
このような花は、受粉が十分にできずに、実にならないことがあります。
実がなる花と、ならなずに空どうになった花です。
花が落ち、実になる部分が少しずつふくれてきます。
実が10cmくらいになったら収穫します。
つけ根をはさみで切り取りましょう。
ナスのへたの部分にはトゲがあるので、刺さらないように気をつけて持ちましょう。
成長するにしたがって、枝が広がっていきます。
広がりすぎたよぶんな枝を切って、肥料をちゃんとあたえると、長く収穫することができます。
秋に収穫するナスは、寒さに負けないように、つやが減って、皮がかたくなってきますが、実に栄養をたくわえようとするので、うまみや甘さがでてきます。