〜はじめての野菜作り(初級)〜
ピーマン(ナス科)
ピーマンはたくさん実をつけてくれる、育てやすい夏野菜よ。
たっぷり水を必要とするので、乾燥しすぎないように気をつけましょう。
収穫を待って、栄養や甘味がたっぷりの真っ赤な実も食べてみましょう。
朝と夕方に水やりをして育てます。
乾燥して、苗がしんなりするようなら、土の温度が上がるのを防ぐために「わら」をしいたり、水差しをつけて乾燥を防ぎましょう。
苗の背が伸びてきたら、支柱を立てて支えます。
茎ひもやビニールタイを回し、大きな輪を作るように両端をクロスさせて8の字になるように支柱に結びつけます。
※だんだん茎は太くなるので、余裕をもって大きな輪を作りましょう。
2週間〜1カ月くらいすると苗が育ってきて、1番最初のつぼみがつきます。
白いかわいい花が咲きました。
花が咲いた場所から下に出ている葉のもとに、わき芽が出てきます。
わき芽を持って、茎についたところから折って取るか、はさみで切ります。
花の下のわき芽は全部取ります。
※わき芽を全部取るのは、葉が多すぎると栄養が葉に行き、実が小さくなるためです。
液肥なら、水で薄めて、1週間に1回水やりの代わりに与えます。
固形の肥料は1カ月に1、2回程度ばらまき、上の土を軽く混ぜます。
花が落ち、実になる部分が少しずつふくれてきます。
実の大きさが5cmくらいになったら収穫できます。
実を持って、つけ根をはさみで切り取りましょう。
収穫せずにそのまま実を置いておくと、太陽にあたるところから赤黒くなってきます。
さらに置いておくと、全体がきれいな赤色に変わります。
赤く熟したピーマンは、食べたときの栄養も増え、甘くなります。
緑の実が赤くなるまでには、2〜3週間かかります。
その間、栄養を必要とするので、その後の実のつき方が減ったり、大きな実にならないことがあります。
たくさんの花がつくと、小さくて多くの実を収穫できます。
大きな実にしたいときは、わき芽を取って花の数を減らし、少ない実にたくさんの栄養が行くように育てます。