〜栽培を始める前に(必要な道具・知識)−肥料・水やり〜
肥料や水やりの方法を見てみましょう。
水やりは、たくさんあげるものと少ない方がよいものがあります。
まき肥(固形の肥料)
ポイント1
元肥(もとごえ)や栽培途中の追肥(ついひ)として使います。
土の量や、栽培する野菜の種類によって、与える量が違います。
このタイプの肥料は、やりすぎると野菜に良くありません。
肥料にめやすが書かれているので、必ず守りましょう。
ポイント2
肥料には野菜の成長に必要な「チッソ:リン酸:カリ」が含まれています。
野菜によって、必要とする栄養の割合が違います。
◇葉を食べる野菜の目安 : チッソ多め(葉の栄養)
◇実を食べる野菜の目安 : リン酸多め(花や実の栄養)
ポイント3
その他にカルシウムやカリウム、鉄分などの微量要素(びりょうようそ)が含まれているものもあります。
人間と一緒で、野菜もいろいろな栄養素を必要としています。
土の成分や肥料で、3つの主要栄養素以外のものも与えるようにしましょう。
ポイント4
元肥として使うときは、土作りのときに混ぜ込みます。
追肥として使うときは、根元から少し離れたところに決まった分量をばらまきます。
固形の肥料はきき目がゆっくりなので、1カ月に1〜2回、成長の早い野菜は収穫までに1回くらいやれば十分なものもあります。
自分が使おうとしている肥料に書かれためやすを確認しましょう。
ポイント5
自然のものを使った肥料として、油かすや動物のフン、骨の粉などを使うこともできます。
配合が少し難しいので、このような肥料で栽培したいときは、農家さんや園芸店の人など、栽培にくわしい人に教えてもらいながらやりましょう。
液肥
ポイント1
液肥(えきひ)は追肥として使います。
固形の肥料に比べて、きき目が早いです。
これも土の量や、栽培する野菜の種類によって、与える量が違います。
肥料にめやすが書かれているので、必ず守りましょう。
ポイント2
液体になっていて、水でうすめて水やりのかわりにたっぷり与えます。
容器をふって混ぜてから、液を出すようにしましょう。
ポイント3
液肥は水やりと同じように考えます。
やったときに吸収するだけです。
ほとんどの液肥は、1週間から10日に1度の割合で与えるようになっています。
水やりをかねているので、液肥をやったときは水やりを休みます。
水やり
ポイント1
夏の間は、朝の涼しいうちに1回と、夕方の涼しくなってから1回の合計2回の水やりをしましょう。
土の表面がぬれるだけではなく、プランターの下から水が流れ出てくるまでしっかりと与えます
ポイント2
涼しくなってきたり、雨が降った時は、水やりをひかえましょう。
水をやりすぎると、栄養が全部流れ出てしまったり、根が乾くひまがなくて くさってしまうことがあります。
ポイント3
水をたくさん必要とするキュウリやナスなどの野菜は、夏の盛りには朝晩に水をやっても足りずに、しおれたり元気がなくなることがあります。
暑い間は、簡単な給水器(きゅうすいき)や水差し(みずさし)を利用してみましょう。