@野菜を栽培・収穫してみよう

〜栽培を始める前に(必要な道具・知識)−土の再利用〜

栽培が終わったあとの土を再利用することができます。
ただし、はじめに栽培した野菜によって、次に植えられる野菜は決まってきます。
必要な栄養と土の状態を作るにはどうしたらいいか、見てみましょう。

土の再利用

 

きれいな土へのもどし方

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ポイント1

収穫が終わり茎を刈り取った土を、スコップで掘り起こします。
大きな根っこなど、目立つものを手で取りのぞきます。

 
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ポイント2

細かな根が残っているので、園芸用のザルに少しずつ土を入れて、ふるいにかけます。
ザルに残った鉢底石や根っこをよけます。

 
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ポイント3

大きくてザルの中に残っていますが、木片(もくへん)や鹿沼土(かぬまつち)などは土に返せます。

 
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ポイント4

よぶんな根っこや石などを取り除きましたが、土の中にもぐっていた害虫などは残っているかもしれません。
天気の良い日に、日のよく当たるところにおいて殺菌(さっきん)と乾燥(かんそう)をさせます。

 
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ポイント5

これで土はきれいになりましたが、前の栽培で栄養分はほとんど取られていて栽培に適した状態ではなくなっています。
そこで、元の状態に近づける作用を持つ「再利用のための土」を混ぜ込みます。
軽くてフワフワしています。
かたくなった土がやわらかくなります。

 
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再利用の土を混ぜ込むのは、植え込みの直前にします。
せっかくの栄養をためた土に雨が降ると、雨水が流れるときに栄養も一緒に流れ出てしまいます。

 
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ポイント6

混ぜ込む量は、袋を参照しましょう。
元肥えや他の土も混ぜて、栄養たっぷりにしておきましょう。

 
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ポイント7

栽培した野菜によって、特になくなっている栄養分が違います。
同じ種類の野菜に再利用すると、必要な栄養分が足りなくなり「連作障害(れんさくしょうがい)」を起こします。
ちがう種類の野菜を植えるようにしましょう。
畑で栽培するときは、同じ場所に何度も同じ種類の野菜を植えないように特に注意しましょう。
どの場所に、いつからいつまで何を栽培したか書き残しておきましょう。

▼特に連作障害を起こしやすい野菜
@とても重い:ナス科の野菜でナス、トマト、ピーマンなど(畑なら3〜4年休む)
A重い   :キュウリ、ハクサイなど(畑なら2年休む)
B出やすい :ホウレンソウなど(畑なら1年休む)
C出にくい :ニンジン、ネギなど