●食物連鎖（しょくもつれんさ）

生き物は食べなければ生きていけません。そして、食べるとは、他の生物の命をもらうことです。
小さな生き物は、それより少し大きな生き物の食料になり、またその生き物は大きな生き物の食料になっていきます。これを食物連鎖といいます。
人間はこの食物連鎖の一番てっぺんにいます。
人間は死ぬと火葬するか、そのままで土に埋められます。そうすると、いちばん小さな生き物である微生物が、人間やその他の生き物、草や葉などのなきがらを栄養にして生きていきます。
微生物は腐ったものなど様々なものを食物として吸収し、環境に必要な栄養に分解して排出しているのです。

食物連鎖をアイガモ農法にあてはめてみましょう。
アイガモのヒナたちは、田んぼの中の雑草や稲にとって害となる虫などを食料にして大きくなります。
食べたあとアイガモはフンをして、それを栄養にして微生物や小さな生き物たちが成長し、稲が成長するのに必要な土の中の養分を作り出すのです。

役目の終わったアイガモは、来年のヒナのために数羽だけ残し、あとは食肉に加工します。

最後まで私たちの役に立ってくれるアイガモたちなのです。

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