【 5. お米の流通クイズ 】 Q2:
●カントリーエレベーター
脱穀したもみは、カントリーエレベーターに運びます。
カントリーエレベーターは、もみを乾燥させる役割と保存する役割の2つを合わせ持ったものです。
大型の乾燥機と保存(貯蔵)する「サイロ」がエレベーターでつながれているので、こう呼ばれます。
▼もみの乾燥
収穫したばかりのもみは、水分を多く含みます。そのまま貯蔵すると、傷んだり、腐ったりカビがきたりするので、かならず乾燥させます。
もみはお米の種でしたね。種が水分を多く含んで温かいところにあると、芽が出てくることがあります。芽が出るときには種自体も熱を持って、おいしく食べられるものではなくなってしまうのです。ですから、収穫したもみをしっかり乾燥させるのは、大切なことです。天日に干して自然乾燥する方法と、高温で急速に乾燥させる、2種類の方法があります。
▼貯蔵
乾燥したもみの状態で貯蔵すると、収穫したての新鮮な状態が保たれます。
▼もみすり
もみを取り除き、玄米にします。
▼袋詰め
もみすり後の玄米を1俵ずつ袋詰めにします。
▼左からカントリーエレベーター、もみ、1俵
カントリーエレベーターは、もみの乾燥、貯蔵、もみすり、玄米の袋詰め、出荷まですることができます。